お前は独りなんかじゃない。
『優斗さん凄い料理上手だね!』
「優斗って呼べよ」
『え...なんで?...』
「さん付けも聞いてて疲れる」
『わ、わかった。』
私は気を紛らわすために急いで食べた。
でも優斗さ....あ、優斗の方がはやく
食べ終わっていた。
私は最後の一口を前に虚しく思った。
もっとゆっくり食べればよかった。
って少し後悔。
最後の一口を食べて飲み込んだ。
『優斗!美味しかったよ!』
そう笑顔で答えた。
また作ってもらいたいな...って、あれ?
優斗が目をそらし私のお皿をとって流しに行ってしまった。
お礼にお皿は私が洗おう!
そう思って優斗のとこまで行った。
『優斗。お皿は私が洗うよ?』
「...いいよ。俺が洗う」
『いい!オムライスご馳走なったし!』
私が優斗の持ってるスポンジとお皿を
ひょいっと取った。
ふと優斗の顔をみてみると
少し顔が赤かった。
『優斗。どーしたの??』
「なんでもねぇよ...」
『なんで?』
「いきなり優斗って呼ぶからだろ」
『え...。』
優斗は私からスポンジとお皿をとった。
それで照れてるの??
嬉しい。なんだか嬉しいよ。
「....(笑)」
『なに笑ってんの?』
「お前すげぇ顔赤い(笑)」
『そ、そんなっ...』
いきなり顔が熱くなる。
「また今度もオムライス作ってやるよ」
『え?いいの?』
「ん。毒味な(笑)」
『え、じゃーヤダ!』
ヤダなんてうそ。
毒味でもなんでもいい。
優斗さんの側にいれるなら...なんでも。