【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
私の驚く様子が面白いのか

男性は馬鹿にしたように

クスッと笑って見ていた。

顔立ちは悪くない人なのに

性格は歪んで悪そうな感じ。

馬鹿にされて悔しくて

下唇をグッと噛んだ。

「…その様子じゃ、あなたは
氷室さんから離婚の事や姉の事を
何も聞かされてないんですね。」

「…だから何ですか。」

口を開いた私に男性は言葉を続けた。

「…別に知ったから
別に何だとは言いませんけど
あなたは相当寛大な人なのか
単に抜けているのか
彼が秘密にしておきたいのかって
とこでしょうかね。」

「……。」

「…あっ、それか彼は
『あなたに説明するほどの価値もない』と、思ってるのかもしれませんね。』

その言葉に“カチン”ときた私は

「…さっきからあなたは
私に何が言いたいんですか?」

そう言って男性を睨みつけた。

男性は私の表情などお構いなく

馬鹿にしたような顔をすると

「…まあ、そんな怒らないで下さい。
言い方は悪いかもしれませんが
寛大で抜けているあなたには
現実を知って頂かないとね…。」

「…失礼な事言わないで下さい!!
しかも現実って…何ですか?」

嫌な事を言われてさっきから何度も

“グサグサ”と言葉のナイフで刺される。

…泣きそうになる。

こんな人が営業してるなんて

裏表があり過ぎるのかもしれない。

俯きかけた私に男性は言った。

「…野村さん、現実を教えます。
あなたは残念ながら
氷室さんとは結婚出来ない。
幸せになんかなれない。」

「…はっ!?」

突然の言葉に顔をあげると

「…はっきり言わせて貰います。
氷室さんと速やかに別れて頂きたい。
姉に彼を返してやって下さい。」

悪気のない悪魔のような顔をしながら

信じられない言葉を私に言い放った。

「…えっ!?今何て…。」

私は目を再び見開く事になった。

「…聞こえなかったんですか?
だから、『氷室さんと別れて下さい』
と俺は言ってるんです。
彼は姉と復縁するんですから。」

…復縁って。

またもや私は

信じられない言葉を聞かされた。



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