【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
静花は職業柄

休日も決まってはいないが

何とか合わせてくれて

俺の地元の東京へ一緒に行ってくれて

双方の両親への挨拶も済ませた。

皆が賛成してくれる中

俺の妹で3歳下の

夏希(なつき)だけは

この結婚に難色を示していた。

「…兄さん、私は賛成出来ない。
私は…兄さんとあの人は
長続きはしない気がする。」

とまで言われた。

「…何でそう言うんだ!?」

苛立って聞き返した俺に

「…女の勘だけど
あの人は兄さんを愛してないと思う。
誰か他に好きな人いそうだよ。」

と、夏希は言った。

「…そんな事はない!!
静花は俺が好きに決まってるし
『好き』だと言ってくれている。
いい加減な事を言わないでくれ!!」

俺は苛々してつい怒鳴ってしまった。



そんなはずはない!!

静花は俺のものだ…。

俺を愛してくれている。

俺はずっと彼女を見守っていた。

やっと報われた恋だ。

そう簡単に無駄にしてなるものか。



…俺は多分この時

余裕がなかったのかもしれない。

気が焦っていたかもしれない。


何としても俺のものにしたかった。


『戸叶が上手くいってない』

と言っていた友人の言葉にも

影響されていたのは十分あった。


この時の妹の夏希の忠告を

全く聞かなかった事を

俺は後々後悔する事になるとは

夢にも思わなかった。


年明けから

俺は営業所の主任に

彼女はリーダーとして忙しくなり

お互いに休暇が取りづらくなると思い

スケジュールを考慮して

結婚式は12月に決まった。

少し早いが

最高のクリスマスプレゼントに

なりそうだと俺は思った。




















< 269 / 320 >

この作品をシェア

pagetop