【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
お互いに多忙の中で

休みを合わせて

式の打ち合わせや指輪選びなど

一つ一つ決めていくのは

大変だったが楽しかった。


早く彼女の花嫁姿が見たくて仕方ない。

お互いの左手薬指に

指輪をはめる日が待ち遠しい。

毎日一緒に食卓を囲みたい。

そう思いながら

そう願いながら

仕事にも精を出した。


リーダー昇格前の静花は

研修や引き継ぎ

出張や残業続きなのか

やや疲れてるようにも見えた。

でも、パンフレットを見ながら

「…楽しみだね。」

と、優しく微笑んでくれた。

本当に綺麗だと思った。

売り上げがあがるのも

契約が取れていくのも

彼女の持ち前の明るさと

磨かれていく魅力が

相手を引きつけていくのだと思った。


やがて結婚式も2ヶ月前に迫り

招待状を出す段階まで進み

結婚への実感が少しずつ湧いてきた。


俺は戸叶にも招待状を出した。

静花は俺のものだと見せつけたかった。

俺は彼女のウエディングドレスの

試着も見せて貰ったけど

本当に綺麗だった。

当日はもっと美しいと思う。

お前が手放してくれて良かったと

感謝したいくらいだ。

彼女を捨ててでも一緒になった女性と

上手くいってなかっとしても

精々後悔してくれればいい。

もう俺のものだと証明したかった。

しかし、戸叶からの返事は

欠席にマルが書かれていた。

俺は久々に電話して聞いたところ

『妻の会社の仕事も手伝っている。
当日は仕事が忙しくて
関西まで行けそうにない。
祝いを後日送るから許して欲しい。』

と、謝られた。

友人が言っていた事が

気になっていた俺は

「…結婚生活はどうだ?幸せか?」

と聞いてみたところ

「…ああ、おかげさまで幸せだよ。」

と返事が返ってきた。

上手くいってるんじゃねえか。

友人は何を見ていたんだ?

たまたま疲れていたのを見て

勘違いしたんじゃねえのか?

ちょっと物事を

大袈裟に言うヤツでもあったからな。

そう思って

俺はこの時それ以上は気にしなかった。

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