【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
私は向きを変えさせられると

咲輝翔さんと向き合う姿勢になった。

「…あっ、あのぅ…。」

口を開きかけた時

「…言いたい事はわかってる。
黙っててごめん…言わせて欲しい。」

彼は一言謝った上で話してくれた。

「…今日、何の日かわかるか?」

聞かれた私は頷いた。

「…私達が…付き合い始めた日?」

彼は頷くと私の頭を撫でながら

「…ああ。2年前の今日だった。
俺はずっと、この季節は大嫌いだった。
でも、あの日から俺の運命は変わったし
羽美花も変わった。
2年経ってちょうど節目でもあるし
おめでたい日にあやかって
今日どうしても入籍したくて
内緒で羽美花の実家行って
ご両親と奏翔君に頭を下げて
入籍のお許しを貰いに行ってきた。」

えっ!?実家行ったの?

全然知らない…。

「…あの…。」

気になる私に彼は

「…心配いらない。賛成して貰えた。
サプライズにしたかったから
内緒にして貰ってた。
オフクロさんは自分の事みたいに
凄くウキウキしてくれたよ。」

もう…お母さんたら。

光景が目に浮かぶような気がした。

「…勿論、俺の両親や夏希も知ってる。
だから、藤堂兄弟にも必然的に
耳に入ってるし、菊田夫妻からも
『もし良かったら、僕達の結婚式の場で
プロポーズして下さい。』
そう言って貰えてたんだ。
…今の平木の事は想定外だったから
ごめんな…助けに入るのが遅れた。」

私は首を横に振った。

また涙が頬を伝った。

「…いいの…嬉しかったから。
ありがとう。
ビックリしたけど、この指輪も嬉しい。
さっきの言葉も…。」

チラリと花菜子の方へ視線を向けると

彼女も涙を溢して泣いてくれてた。

藤堂兄弟も菊田課長も

こちらを見て微笑んでくれてる。

彼は私の涙を拭いながら

「…『明日2人で報告に来るように』と
羽美花の両親に言われてるから
一緒に報告に行ってくれるか?
その後、俺の両親にも
報告に行きたいから
突然で悪いけどいいかな?」

少し心配そうな顔をする彼に私は頷いた。


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