【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
素敵で驚くようなプロポーズ…。

本当にその通りの事を彼は実現させた。

全く予想していなかった場所で

こんな大勢が見ている前で

しかもこの後…市役所で婚姻届まで…。

驚きの方が大きいけど

この人がやる事はどんなに強引でも

なぜか段々素敵に思えてしまうのは

付き合い始めたキッカケが

少し強引だったから

それに慣れてしまったのも

あるかもしれないけど

それ以上にあなたは素敵で

そんなあなたを愛おしいと思い過ぎて

私があなたを好き過ぎて

愛し過ぎているんだと思う。


「…羽美花?」

黙ったまま泣いている私に

顔をあげた咲輝翔さんが

「…聞かせて欲しい。
やっぱり
この場所はまずかったかな。
婚姻届も強引だったかもな?
ごめん…無神経だったな。」

と、少し寂し気に呟いた。

私は首を横に振ると

「…嬉しくて…胸がいっぱいで。」

と、彼を見つめた。

寂し気だった彼の表情が

だんだん明るくなってきた。

そして、目を柔らかく細めると

「…聞かせて。羽美花の返事。」

優しく涙を拭ってくれた。


私は頷くと、軽く深呼吸して

彼の瞳を捉えてゆっくり口を開いた。



「…私を助けてくれて、救ってくれて
ありがとうございました。
私は『氷室羽美花』になりたいです。
あなたの『天使の花』になります。
あなたの戸籍に入って
あなたの赤ちゃんを産みたいです。
…咲輝翔さんよろしくお願いします。」


言い終えたと同時に

私は彼に強く抱き締められた。

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