【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
***

大好きな人と毎日を過ごして

愛の言葉をたくさん頂いている私は

妊娠6ヶ月になり

先生からもOKが出て

今日こうしてWの喜びを

分かち合える事に胸がいっぱいになる。

***

チャペルのそばにある

満開の桜を見ながら

咲輝翔さんと向かい合っていた時

「…あっ。」

思わず声が出た。

『…うん?どうした!?
羽美花?…大丈夫か?』

心配そうに見つめた彼に


「…赤ちゃんが動いたの。」

と、見上げながらそっと囁いた。

その返答に嬉しそうな顔をした彼は

私の耳元に顔を近づけると

「…赤ちゃんもきっと俺達に
『おめでとう』って
言ってくれてるんだよ。」

と、もうパパの顔になっていた。

彼は楽しみにしてくれている。

「…うん。…そうだと嬉しい。」

この人は絶対に

優しいパパになってくれるはず。

はにかむ私に彼は柔かく微笑むと

「…羽美花…凄く綺麗だよ。
そのドレスとても良く似合ってる。
…俺は絶対に羽美花と子どもを守るから
これからもずっと一緒に
一生枯れる事のない愛と幸せの花を
たくさん咲かせような。」

そう言って

私の頬に軽くキスをして

優しく私を抱き寄せてくれた。

嬉しくて涙がポロリと溢れた。

「…私もたくさんの幸せの花を
あなたと一緒に咲かせたいです。」

私は大好きな彼のその背中に

そっと腕を回した。


大歓声がわき起こる中

彼も優しく慈しむかのように

そっと抱き締めてくれて

「…愛してる…。
偽りなく、永遠に誓うよ。」

と、耳元でそっと囁いてくれた。


その瞬間優しく暖かい風が吹いた。


満開の桜の花びらが風に舞って

ヒラヒラと舞い降りた。

まるで私達を祝福してくれているような

……そんな気がした。


「…咲輝翔さん。」

顔を見上げて彼の名前を呼ぶと

「…うん?どうかしたか?」

と少しだけ顔を傾けてくれた。

私は微笑みながら

「…お腹の中の天使ちゃんは
……男の子みたいです。」

そっと耳元で囁くと

「…えっ!?」

彼は一瞬驚いたけど

その後満開の笑顔が咲いた。
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