【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
花菜子の話はこうだった。
経理部の花菜子の先輩社員の
高見さんが来月下旬から
1年間の産休と育休に入る事になり
今月下旬から
高見さんの後任の人が入る事に
なるらしいとの事だった。
「…その後任人事だけど
どうもね…C社の経理課にいる
豊島亜由子(とよしま あゆこ)さん
になるらしいのよ。 」
「…豊島さん!?」
「…うん。聞いた事あるでしょ?」
花菜子がチラリと視線を向けた。
私はコクンと頷いた。
豊島さんは私達より3歳年上で
中途採用で子会社のC社に
入社した女性。
C社で多分一番と言えるくらい
プロポーションが良くて
綺麗な人と評判が高い。
私はチラリとしか見た事がないけど
C社に打ち合わせに行って
帰ってきた男性社員達が必ず
話題にするほど
あのプロポーションは羨ましいと
言われている。
でも、私は以前一度
別の噂を偶然聞いてしまった事で
豊島さんの存在を知る事になり
花菜子もそれを知っているから
話題に出す事を
悪いと思っているのか
表情にやや曇りがありながらも
話を続けた。
「…一応、C社としては
豊島さんを1年間の出向扱いとして
Sコーポの経理部に送るみたいだけど
豊島さん本人もSコーポに
異動したがってるのは
C社で有名みたいだし
豊島さんは経理部長とは
昔、ご近所さんだったとかで
顔見知りだから、身元がわかってる分
部長にも相当気に入られてるらしいし
私もこうなっちゃったから
もしかすると…そのまま延長って事も
あり得るかもしれない。
…だけど、笠置主任の…あっ!」
そう言って、途中で花菜子は
「…ごめん。」
と、何とも言えない表情を浮かべた。
「…いいよ。話続けて。」