【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
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花菜子は数日後に入籍して
『山谷』から『菊田』に変わり
制服もマタニティ用に変わり
本人は悪阻がやや辛いながらも
幸せな雰囲気に包まれていた。
そして、数週間後
花菜子の話の通り、経理部に
C社経理課から豊島亜由子さんが
1年の出向社員として異動してきた。
豊島さんはやっぱり
プロポーションが良くて
Sコーポレーションの男性社員の
注目の的となった。
豊島さんは経理課とあって
高見さんの引継ぎは勿論
他の仕事もすぐに順応しているから
部長がますます気に入っていると
昼休みに社内の簡易休憩所で
サンドイッチを食べながら
花菜子が話してくれた。
「満く…笠置主任の反応は?」
と、花菜子じゃないとわからない事を
恐る恐る聞いてみると
「…うん。普通に接してる感じだから
特に問題はなさそうだよ。
それに…笠置主任は羽美花に
ちゃんと話してくれたんでしょ?
……豊島さんとの事。」
私の顔を覗き込む花菜子に
「…うん。話してくれた。」
と、私はそう言って頷いた。
「…なら、信じるしかないよね。
疑ってしまうのも仕方ないけど
笠置主任はやましくないと
思ってるから羽美花にきちんと
話してくれたんだと思うから
…どんな、噂も聞き流しなさいね?」
と、花菜子は私の肩を軽く
“ポンポン”としながらも
「…それにしてもねぇ。
部長は笠置主任と豊島さんの過去を
知らなかったんだと思うけど
でも、何でそんな
皮肉な人事にしたのか
私は不思議で仕方ない。
別に社内から誰かを
異動させれば済む話なのに…。」
と、言って
右肘をテーブルについて
『うーん。』と唸った。
私も紅茶を飲みながら頷いた。