【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜

*****

「…ご苦労さん。
君も色々噂されて大変だろうけど
負けちゃダメだよ。」

メンテナンスに行った先の

優しい課長さんに励まされ

「…あっ、すいません。
ありがとうございます。」

と、慌ててお辞儀をして

その場を後にした。

何だかお父さんに励まされたみたいな

そんな気分になる。

ふぅ…。

そう言えば、この間実家から

「正月はいつ帰ってくるんだ?」

って、電話があったのを思い出した。

それと一緒に

「…笠置さんといつ結婚するの?」

「…正月に連れて来たらどうだ?
奏翔も加えて
久々に3人で酒を飲みたいから
都合を聞いておいてくれ。
その時にでも
笠置君の口からめでたい話が
聞けるといいんだけどな…。」

と、両親から言われた。


おめでたい話…か。

結婚がいつなんて…。

私が聞きたいよ…。

「…クリスマスあたりに
笠置主任からプロポーズなんて事
あるんじゃないの〜?」

って、亜美ちゃんはウキウキと

話してたけど、わからない。

「…そうなればいいよね。
いや、寧ろ、なってくれないと
野村さんが弱ってしまうばかりだし。」

と、同期の子達もそう願ってくれてる。


花菜子も心配してくれている。


私もこの不安から解放されたい…。

今夜、満君に

お正月の都合を聞いとかないと…。

そう思いながら

エレベーターに乗った時

「…ちょっと待って!!」

と、慌てて誰かが乗り込んで

閉のボタンを押した。


顔をあげると、そこには

ホッとしたように、ふうっと息を吐き

書類と何やら紙袋を持って

「.…こんにちは、野村さん。」

と、口角をあげて優しく頬笑む

氷室部長がいた。







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