【完】天使の花〜永遠に咲き誇る愛を〜
「…じゃあ、俺はここで。
俺なら…いつでも聞いてやるよ。」
そう言って、氷室部長は振り向く事なく
エレベーターをサッと降りて
営業部のオフィスへと行ってしまった。
扉が閉まり
ポツンと私が1人残った。
「………。」
何だか…今になって
緊張感が走り、ドキドキしてきた。
あっ…そうだ。
さっきの紙袋、何だったのかな?
『食べて』とか言ってたような…。
ドキドキを落ち着かせながら
中身を見て見ると
あっ…。
私は口を開けたまま驚いた。
中に入っていたのは
ミルクティーと
新発売のミルクチョコが入っていた。
しかも、どちらも私が好きで
コンビニやスーパーや
自販機で買っていたモノ…。
食欲なくてもこのチョコは好き。
このミルクティーも…。
今日も買おうかなと思ってた。
凄い偶然に驚いてしまった。
もしかして…
氷室部長も食べるつもりだったのかな?
それともまさか、私に?
そんなワケはさすがにないよね。
いいのかな?
本当に貰っても…。
エレベーターの中ながら
チョコをひとつ口に入れた。
…うん、甘い。
…うん、おいしい。
何だか嬉しいかも…。
雲の上の存在で
私には恩人でもある氷室部長から
優しさと励ましを貰えたし
こうして、差し入れ?まで…。
ふふっ…。
少しだけ肩の力が抜けた。
また頑張れそうな気がした。
満君を信じろと
恩人からも背中を押して貰えたような
そんな気がしたから…。
ヨシッ!満君に夜電話しよう。
お正月の予定を聞かなくちゃ…。
氷室部長にはまた
同じモノを買って返さないと…。
そう思いながら
私は再びメンテナンスへと
気持ちを切り替えて向かった。