A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「今そんな事言ってる場合じゃないだろ!」


 何とかしろよこの状況、と、彩は叫ぶ。


 大きな声を出さないと自分の声すら聞こえないような、気が生み出す轟音が辺りに響いていた。
 おトキさんは、やれやれとため息をついて。


「坊ちゃんのたっての頼みだから聞き入れたというに・・・やはり厄介事であったな」


 不思議な事に、おトキさんの声は叫ばなくても凛と通る。
 やっぱりちゃんと喋れるんじゃねぇか、とか、ツッコミを入れたい場所は山ほどあったが。


「トキ婆、何が起こってる!?」


 彩は聞いた。
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