A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「あの方は、よく海から拾ってきた貝殻をこの山に隠して遊んでおった・・・二枚貝でな、お互いに一枚ずつ持ち、その片割れを隠すんじゃ。わしもここに長く住んでおるからな、異質なものはすぐに見つかる。いつもわしが勝ちじゃった」


 だがな、と、おトキさんは、着物の袖から一枚の貝殻を取り出した。
 きれいなピンク色をした、桜貝だ。
 それにしては大きくて、人差し指の第一関節くらいはある。


「これだけは、未だに見つからぬ・・・小娘、行って探してこい」
「はぁ!? この山の中、探すのかよ! しかも何で命令形・・・」
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