A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「わしも長く生きておる。ここに来た時、おぬし等がどんな関係なのかも察しがついた。今少しなら、わしがこの時の流れをせき止めよう・・だが、長くは保たぬ」
「あーもう、分かったよっ!!」


 彩はおトキさんの手から桜貝をもぎ取ると、部屋を出て行った。
 その間際、振り返り。


「言っとくけどな、あたしは美樹の従者じゃないからな!」
「分かっておる。冗談じゃ」


 あーもうムカつく、と、彩は襖を閉めた。



☆  ☆  ☆



 風が吹く。
 木々はざわめき、月が雲に隠れて、辺りは一層暗闇に包まれていた。
 左手に握り締めた桜貝が吹き飛ばされないように、彩は注意を払う。
 昼間の散策で、大体の道筋は覚えていたが。
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