A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「この広い山の中、どうやって探せばいいんだよ・・・」


 1人ごちてみるが、時間がない。
 美樹を媒体にここまで来れるアヤカシは、決して低級ではない筈だ。
 そうなれば、美樹だけじゃなくおトキさんまで危ない。
 彩ですら、その気配を感じたのだ。


「ふっ・・・ふふふ・・・」


 小さな女の子の笑い声が、風に乗って耳に届く。
 ここは、時が止まる場所。
 美樹の母親の声かも知れない。
 彩は辺りに何かいないかと注意を払いながら、山道を進む。


「ふふ・・・ふふふっ・・・」


 だが声はあちこちにこだまして、彩の周り全体から聞こえてくるようだった。
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