A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「そんなに楽しいか?」


 呟いてみる。
 一瞬、笑い声がぴたりと止んだ。
 神経を集中させるが、気配は感じない。
 それどころか、酷く息が切れる。


「実は体力なかったりして・・・あたし」


 苦笑しながら、彩はまた走り出した。
 走りながら、神経を研ぎ澄ます。
 この笑い声が、本当に美樹の母親のものならば、その残像の気配は必ず何処かにある筈だ。


「苦手だって言ってるだろ」


 走りながら、また一人ごちて。
 能力のない今は、尚更――。
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