A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
『いっ・・・たぁ~い!!』


 女の子が、転んでいた。膝小僧を擦りむいている。
 彩は笑って女の子に近寄ると、よっこらしょ、と、抱き起こした。


「ちゃんと婆さんの言うこと聞かないからだろ」


 そう言いながら、彩は着物についた土を払ってあげた。
 女の子は、少しむくれて。


『だあって、ここ、大好きなんだもん』
「だよな。あたしも・・・よく分かる」


 何もない、この場所。
 あるのは、古来からずっと変わらない自然だけだ。


『いたた・・・転んじゃった』


 膝小僧を彩に見せて、女の子はこっちを見上げる。
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