A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「あの時よりは断然、美樹は俺達の事を分かってるよな」
「まぁ、ね・・・」


 美樹は、曖昧に言葉を濁す。


「あの時は・・・諒くんとこんな風に話したりしなかったわ」
「そうか?」


 元々、無口な方なのだ。


「そうよ。一体何が起きているのかも聞くに聞けなくて、本当に気まずかったんだから」
「・・・悪かったな」


 ふてくされたように言う諒に、美樹は笑う。
 だが諒には、少し無理しているようにも見えた。


「・・・大丈夫か?」


 その問いかけに、美樹はふと、真顔に戻る。
 真っ直ぐにこっちを見つめている諒から、視線を逸らして。
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