絶対日記『REWRITE』
「おう、誠」

よく見れば、麗菜の頬に殴られたようなアザがある。

「…どうしたんや?それ…」

誠が聞く。

「実は……」

「え?」

言いにくそうに、口ごもる麗菜。

「何や?どうしたんや?」

「…お前が学校行った後、チンピラが来てな」

「え?」

「さっきガキから受け取った金、出せって言われて…」

「…とられたんか?」

「うん…」

その言葉に、怒りをあらわにする誠。

「どんな奴や!俺が日記で殺す!」

「アホ。やめとけ」

「お前をひどい目に合わせた奴やぞ!許さん!」

「お前…日記で人殺すの、やめたんちゃうんか?」

「関係無い!」

「誠」

「何や!」

「俺はお前を、そんな事してもらう為に助けたんちゃうぞ」

その言葉に、涙が溢れそうになる誠。

「…くそ!」

誠は、突然走り出した。

「くそ!くそ!」

走りながら財布の中身を確認する誠。中には、千円札が二枚入っていた。これでは、今晩は麗菜が泊まれるホテルが無い。

「どうすんねん…どうすんねん!」

ひたすら走る誠。そのとき、一つの物が目に入った。

「!」
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