絶対日記『REWRITE』
「でも、見つからなかった。そして……彼氏は、殺されたの」

「……え?」

「二人で知恵を絞ったけど、戦うことすらできなかった。スリーは、こっちの裏をかいてくる」

「えっ……え?」

いまいち、よくわからない誠。

「これで、ちょっとずつわかってきたでしょ。私が日記を知っているのは、彼氏に教えてもらったから。そして……ルールを破って別の世界に飛ばされた事も……死んだってことも……彼氏の事だよ。でも、彼氏は死んだんじゃない。スリーに、殺されたの」

「……」

「私は、スリーを恨んだ。絶対に、復讐しようと誓った。でも、できなかった」

「何でや?」

「あいつは、怖すぎる。とても、敵う相手じゃない」

「え……」

誠は、だんだん寒気がしてきた。

「戦おうとすれば、追い討ちがくる。そのお陰で、何度も死にかけた」

「追い討ちって?」

「戦えば、わかるよ」

そう言って、千里はベンチから立ち上がった。

「ちょっと待って、千里ちゃん!なんで、俺が没収したはずの日記帳を持ってるんや?」

「あ、そうだったね」

千里はカバンから日記帳を取り出すと、ペラペラとページをめくり、13日の予想日記を見せた。

「……は?」

その文章に、誠は表情を失った。
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