イジワル同期の恋の手ほどき

「お風呂沸いてるから、先に入れよ」

「え……」

いつの間に、沸かしたんだろう?

あまりにも展開が速すぎて、頭がついていかない。
宇佐原は女の子を泊めるのに慣れてるんだ。
そんなことが頭に浮かんできて、打ち消すように首を振る。

「どうした? 入らないのか? せっかくシャンプー、買ったのに」

「いや、入る」

宇佐原の言葉には反射的に逆らうことが癖になっていて、気がついたら、そう答えていた。
そうは言ったものの、お風呂に入りながら、「なにかが変だ」と思っていた。
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