花と緋色
まもなくして、その男もリビングに来た。
「来客、か。」
「お友達のクラウジアさんと、その旦那さんのヴォルフラムさん!」
シエリアは男に紹介した。
「妹が世話になってる。私はクラリス。」
「ほんとに、世話が焼ける者だ。」
「まぁな。……して、御前はシエンの兄か?」
ヴォルフラムに続いてクラウジアが言うと、クラリスという男は頷く。
「お兄さんはね、すっごく優しいんだよ!」
シエリアは自慢げに言った。
「そうか。」
さしたる興味もなさそうにヴォルフラムは相槌を打つ。
クラウジアは紅茶をテーブルに置いた。
「ありがとう。」
シエリアは少し申し訳なさそうに言う。
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