花と緋色
「……ところで、どうしたの?帰ってくるなんて珍しいね。」
「シエンが心配でな。……隣町で二人の悪魔が夜な夜な無差別に人を殺してると聞いた。」
「!」
クラリスの言葉に三人が反応する。
「此処でも、無差別殺人事件。そして、隣町。」
「関係がありそうだな。」
クラウジアは考え込む。
「此処でもなのか!?シエン。」
「だいじょうぶだよ。すっごく強い味方がいるもん。それに、兄さんも!」
心配するクラリスにシエリアは笑う。
「情報を集めに行こう。隣町、だな。」
「わざわざ犯人探しか?役人の仕事だろう。」
「生憎、まだ疑われているに違いない。こうなったら犯人突き止めて鼻っ柱へし折る。」
そうクラウジアに答えたヴォルフラムの言葉は精神的にということではなく、物理的に鼻っ柱へし折るような殺気を纏っていた。
「賛成。」
そう言って、クラウジアは紅茶を飲む。
少しだけ寛いで、四人は隣町へ向かった。
< 35 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop