花と緋色
「シエン!」
クラウジアが呼んだ気がした。
それでも、両親を喪った時みたいにはなりたくなかった。
体中が熱く、鼓動が早い。
「そうだ。所詮、キミも吸血鬼さ。」
ルシエルはケタケタと笑った。
シエリアの身体を光が包み込む。
そして、ふわりと宙を舞った。
「みんなを守るためなら……私は戦う!!」
(ここが、私の居場所だから。)
そう叫んで手で空を切る。
衝撃波が飛び、ルシエルは防御する体制になった。
< 65 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop