秘密戦隊とホームレス宇宙人
「免許証」
勝ち誇ったような口調で桃子さんはそう言った。
恐るべし…。桃子さん。
手が早い。
というか、やっぱり信用してないんじゃ…?
彼女のその目は、
『逃げられないからね』
とでも言っているような感じだった。
というか、免許証はゴムと一緒の場所に入っている。完全に見られた…。免許証の犯罪者のような写真と、二重で気まずい。
「随分“うすい”のが好きなんだね。アハッ」
って言われるんじゃないかと、内心ドキドキしている自分がいた。
「じゃあ、部屋に案内するね」
「…はい」
桃子さんに案内され、二階の俺の住む予定の部屋へと向かった。
家にはすぐに帰れる距離だし、不安はない。バイトもそのまま続けられる。
…しかも、性格はきつめだが、可愛い女の子と一つ屋根の下での新生活スタート。
申し分ない…はずだった。
部屋を見るまでは。
部屋が、相部屋だったのだ。
涼平と一緒。
しかも、すでに足の踏み場もない程、荒らされていたのだった。
「なんじゃこりゃあ!?」
俺の仰天している様子と、
「臭っ」
桃子さんの鼻を押さえる様子。
コタツ型のテーブルの上には、カップ麺や弁当を食い散らかした後があり、周りにはゴミの山と筋トレ用具が満員電車のように部屋を席巻していた。
「彼…通販でああいうのを買うみたい」
と、桃子さんが鼻声で言った。
「サンドバッグやダンベルをですか?」
「うん」
「ってか、俺もここに住めと…?」
「うん」
「無理ですよ!」
こんなの…罰ゲームだ!
勝ち誇ったような口調で桃子さんはそう言った。
恐るべし…。桃子さん。
手が早い。
というか、やっぱり信用してないんじゃ…?
彼女のその目は、
『逃げられないからね』
とでも言っているような感じだった。
というか、免許証はゴムと一緒の場所に入っている。完全に見られた…。免許証の犯罪者のような写真と、二重で気まずい。
「随分“うすい”のが好きなんだね。アハッ」
って言われるんじゃないかと、内心ドキドキしている自分がいた。
「じゃあ、部屋に案内するね」
「…はい」
桃子さんに案内され、二階の俺の住む予定の部屋へと向かった。
家にはすぐに帰れる距離だし、不安はない。バイトもそのまま続けられる。
…しかも、性格はきつめだが、可愛い女の子と一つ屋根の下での新生活スタート。
申し分ない…はずだった。
部屋を見るまでは。
部屋が、相部屋だったのだ。
涼平と一緒。
しかも、すでに足の踏み場もない程、荒らされていたのだった。
「なんじゃこりゃあ!?」
俺の仰天している様子と、
「臭っ」
桃子さんの鼻を押さえる様子。
コタツ型のテーブルの上には、カップ麺や弁当を食い散らかした後があり、周りにはゴミの山と筋トレ用具が満員電車のように部屋を席巻していた。
「彼…通販でああいうのを買うみたい」
と、桃子さんが鼻声で言った。
「サンドバッグやダンベルをですか?」
「うん」
「ってか、俺もここに住めと…?」
「うん」
「無理ですよ!」
こんなの…罰ゲームだ!