ふたりのガーディアン
「あー…。そっかあ。確かに竹内達って、いつも四人だけで仲良さそうだったもんね。
でもこれってさ、他の人と友達になるチャンスでもあるんじゃない?
なんなら俺が一緒にいようか?
お昼や学校帰りとか」
「えっ?」
「俺はかまわないよ」
「ありがとう。嬉しい。
そんなふうに言ってくれて。でも、無理はしないでほしいな」
「無理じゃないよ。竹内のためだったら喜んで」
さらっと言う渋谷君。
なんだか恥ずかしい。
「とにかく元気出してよ。
大丈夫だって。
女子達のは、単なる嫉妬なんだし。
それだけあの二人がカッコイイってことだよ」
渋谷君が必死に励ましてくれるから、さっきより少し元気が出てきた気がする。
「ありがとう」
私がそう言うと、渋谷君は可愛い顔でにっこり笑った。