ふたりのガーディアン

「あー…。そっかあ。確かに竹内達って、いつも四人だけで仲良さそうだったもんね。

でもこれってさ、他の人と友達になるチャンスでもあるんじゃない?

なんなら俺が一緒にいようか?

お昼や学校帰りとか」


「えっ?」


「俺はかまわないよ」


「ありがとう。嬉しい。
そんなふうに言ってくれて。でも、無理はしないでほしいな」


「無理じゃないよ。竹内のためだったら喜んで」


さらっと言う渋谷君。


なんだか恥ずかしい。


「とにかく元気出してよ。
大丈夫だって。
女子達のは、単なる嫉妬なんだし。
それだけあの二人がカッコイイってことだよ」


渋谷君が必死に励ましてくれるから、さっきより少し元気が出てきた気がする。


「ありがとう」


私がそう言うと、渋谷君は可愛い顔でにっこり笑った。

< 30 / 932 >

この作品をシェア

pagetop