渇望男の潤いペット
自動販売機で温かいココアを買った

今車で彼女がタオルを換えている…

俺はタバコを吸いながら、しばらく時間をつぶしていた

「あの〜、すみません…」

突然声をかけられて俺は振り返った

スーツの男二人…

「あ、あれ!?あなたテレビに出てますよね?」

俺は思わず引き攣り笑いをしてしまう

「課長!失礼ですよ。すみません、警察のものですが…」

俺は心臓が破裂するような、大きな鼓動を無表情で抑える

ヤバイ…

頭の中で危険信号が激しくなっていた

冷静に…冷静に!

「警察が何か?」

「この辺で、この女の子を見ませんでしたか?」

「女の子?こんな所で!?」

俺はそんな演技をしながら出された写真を見つめた

写真の女の子はやっぱり俺のペット―

「ああ、これって、宝田議院の娘でしょ?」

「実は最後の目撃証言がこの辺りなので、何かしっていたら教えていただきたかったのですが…」

俺は練習していた…

いろんなパターンのシチュエーションでイメトレしていた

大丈夫だ

「この子って誘拐されたんでしょ?こんな所が最後って大丈夫なんですか?」

「うーん、そうなんですよね…」
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