渇望男の潤いペット


俺はそれから扉の奥で生活するようになる

自分の寝室にも居間にも、長く留まることはなかった


俺はあの部屋で時間が許される限り、あの人魚を抱いていた





「…満月…愛してるよ…」

「時…さ…」

不思議だった

俺は彼女と交わるとき、まるで彼女の中に溶けていく感覚がする…

その快楽といえば今まで味わったことがないほどだった

俺はバカみたいに夢中だった…

人魚の彼女には調度いい例えだ

俺は彼女に溺れている―

どうしようもないほど…




「時宗さん、こんなのばっかりじゃ妊娠しちゃいます…」

「すればいい…たくさん産んでくれ…」

彼女の背中に唇を付けながら応える

「もぅ!」

「……ところで人魚が妊娠すると、胎児なの?卵なの?」

俺はふとした疑問を彼女に向けた

満月は驚いて振り向いた

「か、身体は人間ですから、多分…赤ちゃんじゃないですかね?」

「ふーん…」

俺は更なる疑問が生じて、彼女の顎を撫でる

「エラってあるの?」

「エラですか!?無いですよ!」

満月は慌てて顎を触る
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