ちょこれーとぼーい(♂)








 眉毛を「ハ」の字のように下げ、

 大きなぱっちりとした瞳を潤し、


 頬はさっきよりも

 林檎のように真っ赤になっている。



 まるで子犬がこっちを見て

 うるうるしているような

 悲しげな表情を輝くんの顔から浮ぶ。







 ……どくんっ。




 静かなこの図書室に

 私の鼓動が早くなみをうち、


 私の体、

 頭の中で

 徐々に五月蝿くなっていく。



 輝くんの頬を見ているうちに

 私の頬も熱くなっているような感じ。





 「輝くん…っ。」



 「…あ、あのっ!!!違うんです!!!
  そうしたら寂しくなるなって…!!!!!。」





 状況を把握したのか

 輝くんは手や腕…体全体を使って

 誤解を解こうとしていた。



 その光景が

 あまりにも異様なほどの

 慌てっぷりに思わずおかしくなり


 「ぷっ。」と笑う。








 「…わ、笑わないでくださいよ…。」


 「ごめんねっつい。」


 「……許します。」






 今度は拗ねた表情を見せて

 右頬を膨らませる。




 輝くんの可愛らしい顔から


 様々な表情が出る姿は中々飽きない。














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