ちょこれーとぼーい(♂)







 …ふえっ?!。




 志麻にぃの口から出た言葉に驚く。


 あまりにも志麻にぃらしくないので

 もう少しでホットチョコを

 口から吐きそうになる。






 「なんやろ。
  なんか他の人に美優を
  取られたくないんよ。」

 「………。」




 志麻にぃの言葉は痛いほど分かる。



 だって涼太への気持ちと同じだもん。


 自分から離れるくせに

 誰にも取られたくない。




 「なんやろーね。
  自分でいっといたのにな。」


 「私はどこにも行かないよ??」

 「……美優。」

 「だって、将来は志麻にぃに
  引き取られる予定だしっ。」




 ふふふ…と微笑む。




 志麻にぃはそんな私の頬を

 でかくてごつごつした指先で触れる。




 「………志麻にぃ?。」




 かちかちかち…。



 時計の針が動く音しか

 聞こえない静かな部屋。


 ホットチョコの湯気から匂うチョコレートの香り。

 真剣に見つめる瞳。





 ……どくんっ。




 落ち着いた筈の

 心臓の鼓動が再び動き出す。










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