アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

テーブルを挟んで向かいに座る藤井くんに腕を伸ばし、シャツの袖口を引っ張る…

観念したのか、藤井くんが私の手をゆっくりと離し
溜め息をひとつ、ついて…


「彩月さん…
ごめん…、申し訳ない…」


私に頭を下げた


「な、なに?ゴメンって…」


頭を下げる藤井くんの腕を掴む


「藤井…くん…ちゃんと、説明して…

じゃないと、私、会社に電話っ……

え…携帯、ど、どこっ?」


制服のポケットを探り
携帯やカバンを持ってこなかったことに
気付いた

うわ…私ったら、何やってんだろう
ヤダもうっ


「大丈夫です、バックも着替えも、預かってますから…」


「預かってるって…
ふ、藤井くんっ!自分が、なにやってるか、わかってるのっ?!」


藤井くんのしたことに怒りを覚え藤井くんに訴える


「わかってます
俺は、今のあなたより冷静です会社の事は、心配いりません、

データの件は、何も異常ありませんし、マリアージュへも、連絡しなくても大丈夫です

明日から、1週間ほど、
あなたは、有給になってますから…その間、ココに居てください…」


動揺する私を見つめながら淡々と説明をした藤井くん


「…有給って…ココに居るって…

一体、なんで?!
なんで、こんなこと、するのっ?!」


立ち上がり、
玄関へ行こうとすると藤井くんが追いかけてきて
腕を掴み後ろから抱きしめられた…


え……?





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