アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

「ハァ・・・・」


藤井くんが置いていったパンフレットの数量を数えながらため息をつく。


「ただいま戻りましたー」


お店の奥から、
外に出ていて、帰ってきた千夏の声が聞こえた。


私は、彼女に駆け寄り、仕事が終わったら、聞いてほしいことがある、と小声で伝えた。


千夏は、ニヤリと口元をあげ、楽しそうな、表情で私を見た。


もー、千夏ってば、絶対楽しんでるよねっ!



―――――――

―――――――――――


いつもの居酒屋に千夏と入り、


藤井くんとの夕方のやりとりを伝えた。


「やるわねぇ、藤井洸太郎・・・
でもね、先輩、私も、ちょっと気付いてましたよ」


「何が?」


何のことがわかんなくて、千夏をしっかりと見た。


「もー、鈍いなぁ先輩、
だって、藤井くん、ウチくるたび先輩の姿、目で追ってましたモン」


「えー?! そうなの? 私、全然知らなかった」


そうよ、全然、まったく!そんな視線知らなかった。


でも、何で私?


会社の中じゃ、私がイチバン上だし、


藤井くんにしたら、他の若い子の方がお似合いだと思うんだけどな・・・


「先輩、今、なんでわたし?って、思ってるでショ?」


え?! 千夏、今、私の頭ん中、読んだ?
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