アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
省吾とは、ケンカもいっぱいしたし、逢えない日々が続くのはザラだったけど、
それでも、私には省吾しかいない、省吾も私を必要としてくれていた。
付き合って3年目のクリスマス…
久しぶりに逢えたその日は、ずっと行きたかったテーマパークへ
朝イチから出掛け、たくさんたくさん楽しんだ
そして
まだ帰りたくない、とゴネる私を、
キラキラ輝く大きなクリスマスツリーへ連れて行き
眺めていた時だった
「彩月?」
私を後ろから包み、そして、私が嵌めていた手袋を取り
薬指に、ツリーと同じくらい光るものが付けられた
「省吾…?」
クルリと私の身体が省吾の正面に向けられた
「彩月…今はオレ研修医だし、すぐにはムリだけど
医者として独り立ち出来たら結婚しよう
オレにはお前しかいないし、お前しか考えられないから…
待っててくれるか?」
真剣な眼差しと、リングが嵌められた左手を省吾の両手が包む。
温かいその手を私は離したくない。
「省吾… 私も同じ気持ちだょ… 私には省吾しかいないから…
いつまでも、待ってる」
そう ――――――
その時は、
心の底から、省吾を愛する私…
私を愛してくれる省吾が、いた ――――――