アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
リビングに向かうと藤井くんがソファーに座っていた。
「お、おはよう…」
「おはよ…彩月…」
もうすっかり呼び捨てっ?!
立ち上がった藤井くんが私の側に近づき
「彩月…」
私の肩に手をやり
「俺と付き合ってくれるよね?」
私の顔を覗きこむように言った。
う…来た…来ちゃった…
私は、答えられず、俯いてしまう…
「彩月?…」
俯く私のアゴを人差し指で支え、上を向ける
どうしよう…
あ~ダメ…泣きそう…
「俺…本気だからね…
彩月の感じるとこもうわかったし?
跡、消える前にまた、抱くから…」
そんなこと言わないで…
こんな優柔不断なオンナ、藤井くんには似合わないよ
「まぁ、昨日の今日だから
返事は、今度聞くよ。
さ、家まで送るから行こう」
カジュアルな格好に着替えた彼は、私の手を取り、玄関を出た。