アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
零れる涙を、航の大きな手が拭ってくれる。
その手が、私の顎を捉え、航の顔が近付いてきて、
そっと、唇が重なる
これが、航のキスなの?
あの強引な、俺サマ野郎の航のキスなの?
決して、押し付けず、触れるような包むような優しいキスに
私は、航の気持ちを感じた。
「彩月、
もう、その、年下野郎とは、会うなよ、話もするな!」
「会うな、って言われても、お店の担当だよ」
「そんなの、苦情言って、変えてもらえっ!」
また、もうっ!強引なんだからぁー
「航、私、航のこと、信じていいの?」
航の胸のシャツを掴み、見上げて航の瞳に問いかけた
「あぁ、俺を信じろ、彩月」
もう一度私の身体を航の腕で包んでくれた
もう、裏切られるのは、辛いから…
航、あなたを信じて、いいよね?
だけど…
私の人生の嵐は、
まだ、始まったばかりだった…