アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
ゴメン…航…私、触れられるの、怖くなって…る…?
「彩月?」
なおも心配そうに私の瞳を覗きこむ
「ゴメン…航…」
航のシャツの裾をギュッと掴む
「彩月…わかった…もう何もしねぇよ
今日は、ゆっくり休め…俺は帰るから」
私は立ち上がる航のシャツの裾をまだ離さない…
「おまっ、離せっ!俺は帰るんだ!何なんだっ!?」
何も言わない私に苛立って言う
「だ、だって…」
傍にいてほしい、
なんて
怖くて言えなかった…
「傍にいんのに手ぇだせないほどの拷問状態、
俺には耐えらんねーからっ!帰るっ!」
航は凄い形相…
そ、そんなに怒んないでよぉ
「航ぅ~…うぅっ…」
私が掴むワイシャツの手を振りほどき
航はこの部屋を後にした。