和田菜月物語
「で、今ここに居る訳です!」
麻子は笑顔で言った。
西山はベットから降りて
「つらくないのか?」
と、聞いた。
「私は平気だよ」
「私は?」
「麻奈の方がつらそうだよ…」
麻子は窓の外を見ながら言った。
「何でだよ」
すると、麻子はこっちを見た。
「何で私はいると思う?」
「はぁ?」
「答えてよ」
「片桐がおかしくなって?」
すると麻子は
ニタッと笑って
「ブーブー」
「じゃあ何だよ?」
西山がそう聞くと
「簡単に言うよ」
麻子は窓を見つめながら言った。
「重たい荷物があったら、持てる人に渡すでしょ?
私はそんな人なんだよ。麻奈が持てない荷物を持ってるの。
麻奈にとって『いじめ』『親の死』は重い荷物なの。
それを持ちきれなくて、私に持たした…」
「お前はそれで良いのかよ!?」
西山は
麻子を無理やりこっちに向かせた。
麻子の目には
うっすらと涙があった。
「麻子…?」
「良いんだよ…」
「何が?」
「私はこれで…」
「本音を言えよ!」
「言う必要がないよ…」
「何で!?」
「私は荷物持ちだから…。誰も助けてくれな…」
「俺が助ける!!」
そう西山が言った瞬間
麻子は西山の胸の中で泣いた。
麻子は笑顔で言った。
西山はベットから降りて
「つらくないのか?」
と、聞いた。
「私は平気だよ」
「私は?」
「麻奈の方がつらそうだよ…」
麻子は窓の外を見ながら言った。
「何でだよ」
すると、麻子はこっちを見た。
「何で私はいると思う?」
「はぁ?」
「答えてよ」
「片桐がおかしくなって?」
すると麻子は
ニタッと笑って
「ブーブー」
「じゃあ何だよ?」
西山がそう聞くと
「簡単に言うよ」
麻子は窓を見つめながら言った。
「重たい荷物があったら、持てる人に渡すでしょ?
私はそんな人なんだよ。麻奈が持てない荷物を持ってるの。
麻奈にとって『いじめ』『親の死』は重い荷物なの。
それを持ちきれなくて、私に持たした…」
「お前はそれで良いのかよ!?」
西山は
麻子を無理やりこっちに向かせた。
麻子の目には
うっすらと涙があった。
「麻子…?」
「良いんだよ…」
「何が?」
「私はこれで…」
「本音を言えよ!」
「言う必要がないよ…」
「何で!?」
「私は荷物持ちだから…。誰も助けてくれな…」
「俺が助ける!!」
そう西山が言った瞬間
麻子は西山の胸の中で泣いた。