和田菜月物語
それから数分後…。

「ごめんね春樹」

「何でだよ?」

「いや、その…」

「気にすんな!」

「この事きっかけに麻奈の事さけないでね」

「えっ?」

「麻奈も春樹の事好きだから」

「…サラッと言うなよ」

「それに、本当に私はこれで良いの」

「何で?」

すると
麻子はニコッと笑って西山を見て

「春樹に会えたし!」

西山は少し顔が赤くなった。

「バカな事言うなよ…」

「でも、春樹にはあの子がいるでしょ?」

「あの子?」

「未来って子」

「未来は俺なんて眼中にねぇよ」

「そうなんだ…」

「それに俺は幸せになれないんだよ」

西山は少し悲しい顔をした。
そんな西山を見て麻子は質問をした。

「ねぇ春樹」

「ん?」

「私と麻奈どっちが好き?」

「えっ…?」

「答えて」
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