王子様たちのひまつぶしっ!?
「はぁっ…」


ドサッと音をたてて、凪君をベッドに寝かせる。


「お疲れ様。宮崎さん」


凪君にシーツをかぶせながら、陸君が口を開く。


「あ、うん」


ここは保健室。


入学してから一度も入ったことなかったから、初めて入ったことになる。


見慣れない光景に、私は周りをキョロキョロと見回した。


ガーゼや消毒などが入っている棚や、こんなに病人がくるのかと思うほど大量に置かれているベッド、

しかも…


「えぇっ!?点滴!?」


点滴がベッドに繋がってる。


しかもさらに奥を見てみると、輸血パックまであった。


お、恐るべし金持ち校。
< 202 / 283 >

この作品をシェア

pagetop