王子様たちのひまつぶしっ!?
「宮崎さん、ここ座ったら?」


呆然と突っ立っている私に、陸君は自分の隣にある空いている椅子を指でさす。

私は言われた通り椅子にちょこんと腰をおろし、ベッドで眠っている凪君を見つめた。


相変わらず憎たらしいほどに長いまつ毛。


…引っこ抜いてやろうか。

「…宮崎さん、顔に出てる出てる」


はっ。しまった。


出てしまってたか。


「ていうか何で倒れたの?どこか悪いの??」


        
< 203 / 283 >

この作品をシェア

pagetop