パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「いきなり本題に入らせてもらうよ」


まだ見つめ合ったままの視線を外さずに心が言う。
『どうぞ』と、さとみはにっこり笑う。
お互いの戦闘体勢は整っているようだ。



「秋月さん、キミの目的は何?」


「目的?」


「とぼけるな。奈桜に近付く目的だ。家庭を壊したいのか?」


目力が一層、強くなる。
だが、さとみは全く動じない。
微笑みすら浮かべている。

『コイツ、何考えてるんだ?』



「奈桜さんに近付く目的?フフフ。何を言い出すのかと思ったら。そんな事ですか?……簡単な事でしょ?好きだから。側に行きたい。単純な気持ちです」
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