あなたの告白、代行します。
蓮というのは、私の幼馴染の事だ。
だが、最近蓮とうまくいってる……?
普通に話したり、たまたま掃除当番が一緒だったり。
たまたま席が同じだったり。
それだけの事なのだが。
「恋に関心の無いあんただけど……告白を代行してもらえば、楽に付き合えるんじゃない?」
優はニコニコしながら言うが、付き合う事など、私にとっては恐ろしい事だ。
「……やらなくていいよ。付き合う事より恐ろしい事なんて無いし。」
私は手を横に振った。
優は次の言葉を見失ったのか、黙ったままだ。
仕方無く、私は話題を変えた。
「ねえ、転校生来たんだよね。」
それを言っただけで、優の顔はぱあっと、笑顔になった。