「!?」



会議室の出入り口に、体を預けてたたずむスラリとした男性が一人。




「早川さん…」



そこにいたのは、まぎれもなく美月がカレーライスをぶっかけた早川だった。



開いた口が締まらない。



謝罪をしなくては、と考えていた美月だが、そんな数分前の考えは忘れて、一刻もこの場から立ち去りたい衝動にかられる。



会議が終わって、皆出ていったはずなのになぜに早川さんがここに…



「今日、仕事終わるの何時?」


早川は、美月の気持ちをよそに話しかける。


「たぶん、6時には…」


今日は残業の予定もないから、定時に終わるはず。


しかし、なぜ、早川がこんな質問をしてくるのか美月にはさっぱりわからない。



「じゃあ、6時に駅前のスタバで待っといてくれ」


「えっ…?」



それだけ言うと早川は、会議室を出て行ってしまった。



スタバ?

待っといてくれ?


今のって、わたしに言ったセリフだよね?


とりあえず、誰もいないと分かってはいるが、辺りを見回してみた。


やっぱり、誰もいない。



これって、どういうこと?








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