[B L]だからスキって言ったのに
ガラッ
「…天野。」
「夏音…。」
「あのさ…。」
「「さっきはゴメン!!」」
…え?
今、俺と天野ハモらなかったか?
頭を上げると、天野も驚いて俺を見ていた。
「な、んで、夏音が謝るんだよ。」
「天野は冗談半分でやったのに、本気で怒ってゴメン。」
「…冗談半分、ね。」
天野は、寂しそうにポツリと呟いた。
「天野…?」
「あ、いや。俺の方こそ、冗談が過ぎてごめん。」
「お互い様だろ?」
「…そうだな。」
とにかく、天野と仲直りできて良かった。
最近は、喧嘩やすれ違ってばっかだ。
「あ、そういや、夏音は午後どうすんだ?」
「先輩が劇にでて欲しいって言うから、出てくる。」
「劇!?」
はは、また感情的になってる。
先輩がらみだと、すぐ怒るんだな。
「うん。人魚姫の、王子役。」
「そっか…。」
「天野も見にくれば?」
「お、オレ!?」