[B L]だからスキって言ったのに
「…天野!
俺は今でも、天野が好きなんだ…。
だからこれからも、先輩とは付き合わない!
ホントに、俺はお前が──────…!!」
「…何の話?
俺、小林とは“知り合い”だよな。」
友達ですら、ないのか…!?
天野の言葉に泣きそうになったが、こらえる。
そして次の言葉を出そうとした時。
「天野俺は──────…!!「お待たせー、竜哉くーん」
天野の背後から、ピョコッ、と人が現れた。
その男の人は、天野と俺の中間ぐらいの身長で金髪の、まるで“おとぎの国の王子”だった。
(…天野に気安く触るな)
そんな感情をしまいつつ、「誰。」と聞いた。
「…小林には、関係ないだろ。」
「でも…!!」
俺と天野の会話を見て、その男は「ふーん、なるほど、コイツがか。」と言った。