[B L]だからスキって言ったのに



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───…



「あ、夏音君!」



「杏里…。」



「どうしたの?元気ないね。」




あれから、杏里と付き合うことになった俺。



「いや…」




「気分転換に、どこか出かけない?」




…は。




杏里を見ると、顔を真っ赤にしていた。




やっぱり、繋がるのは天野で。




「うん。いいよ。」




「ほ、ホント!?」




お、嬉しそう。




杏里が喜ぶと、天野が喜ぶって錯覚しそうだ。




「どこにいく?」





「えーっと、街!!映画みたい!」



「わかった。なに見るの?」




「えーっとね────…」





それから、俺は杏里の話を一時間聞いていた。





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