僕の愛のカタチ

泡の余命

冬の、落ち葉が風に吹かれる音が聞こえていた。


真冬の一番寒いとき、

君の病室の前を僕は通り過ぎました。



「ねぇ、あたしと話さない?」


君は僕よりすごく小さくて、

おそらく歳もいくつか僕より下だった。



でも君は、

僕よりずっと前に病院には行って、

僕より少し後にこの病院を去りました。





「いいけど?」


それが僕の返事で、

このやりとりが僕達の出逢いでした。
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