トライアングル
「か、可愛い……」
「うん、でしょう。女の子ってこう言うお店が好きかとおもって……」
お店のドア口で立ち止まって外観を見詰めいる私達。
ふと漏れた私の一言に彼も答えてくれる。
そんな彼の横顔にすっと目をやると、照れているのかほんの少し頬が赤かった。
「じゃあ、入ろうか?」
彼に促され店内に足を踏み入れる。
店内もかなりお洒落な雰囲気だ。
店内に入ると、すぐに店員さんが近付いてきて、すぐに私達をテーブルに案内する。
窓際の席に案内された私達は向き合う形で席に座る。
って、この席は二人用だ。
てことは、私達はふたりっきり?
他の人は来ないのかな??
「ん?どうかした、坂口さん」
彼に名前を呼ばれたハッとする。
私が考え事をしてるのを見破られた。
「あっ、いいえ。
あのー、私達だけですか?後から誰か来ないんですか?」
「……」