もう一度抱いて
俺はなんや眠れんくて、キョウセイと小山を起こさんように部屋を出て、ペンションの外へ出た。


外へ出たら、意外に寒くてビックリした。


コテツんとこでも行こかな。


そう思って歩き出したら。


コテツの横にしゃがみ込む、里桜ちゃんの後ろ姿が見えた。


「あれー、どないしたん?」


俺が話しかけたら、里桜ちゃんはくるりと振り返った。


「相原君こそ、どうしたの?」


「俺?俺はなんや眠れんくて。

里桜ちゃんは?」


「私も全然眠れなくて」


そう言って、口角を上げる里桜ちゃん。


「もしかして興奮しとんのか?

今日、散歩でええことあったんやろ?

ずっとテンション高かったもんな」


俺がニヤリ笑うと、里桜ちゃんはなぜかひどく悲しそうな目をした。
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