もう一度抱いて
中央のスタンドマイクの前に立つ。


私の右に相原君。


後ろに小山君。


左に、私の愛するキョウセイが立つ。


司会者の方が簡単に私達のバンドの紹介をしてくれて、ついに演奏がスタートした。


大学在学中に、私達は沢山の曲を生み出し、演奏をし続けて来た。


ブランクがあったって、演奏はバッチリ合っている。


こんなメンバーには、もう一生巡り合うことはないんじゃないかと思うくらい、かけがえのない本当に大切な仲間だ。


客席では、亜美と京香が横に並んで、一緒にノリノリで聴いてくれている。


その姿を見て、本当に胸の奥が熱くなった。


そうして1曲演奏が終わると、相原君がマイクを持って口を開いた。


「みなさーん。もう一曲、演奏してもいいですかー?」


会場内に相原君の声が響き渡ると、会場から拍手が起こった。


「この曲は、俺らのライブの最後に必ず演奏してきた大切な曲であり、磯村と里桜ちゃんにとっても、一番大切な曲です。


聴いてください。


Hold me once again…」
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